急に暖かくなったり寒くなったりしている最近のスイス。
春がもう来ているんだろうな、という空気は感じてもスイスのことなので、突然4月や5月に大雪が降ったりするかも
。まだまだ油断はなりません💧。
この冬は雪より雨の方が断然多かった気がします――。温暖化が心配…
スーパーの広告を見ていたら、特集でスイスの食用草に関する記事があがっていました。
その中で見かけたタンポポの表記が<Dent-de-lion(ダンドゥリオン)>と英語風だったので、おや?と思いました。
たんぽぽは英語で<ダンデライオン(dandelion)>なのですが、これはたんぽぽの葉がぎざぎざでライオンの歯のようだから、というフランス語由来の言葉。ドイツ語でも同様に<レーヴェンツァーン(Löwenzahn/ライオンの歯)>と呼ばれています。
でも由来となったフランス語では<ピサンリ(Pissenlit)>と呼ばれることがほとんどで、これは「おねしょ」の意味に
。たんぽぽは利尿作用があるので、そう呼ばれるようになったのだとか。
スイスフランス語では、ドイツ語に引っ張られて(?)<ライオンの歯>と呼ばれるのかも。
外を散歩したら、ぼちぼち桜の花も開き始めていて、青空にとても映えていました。
4月頃にはあちこちで満開の桜が楽しめそうです。
そして今はスイセンも満開。緑の大地に白や黄色のスイセンが咲いているのも良く見かけます。
特にラッパズイセンたちを見ると、英国のロマン派詩人ワーズワースの詩『The Daffodils-ラッパズイセン』の一節を毎年思い出します。
I wandered lonely as cloud
That floats on high o’er vales and hills,
When all at once I saw a crowd,
A host, of golden daffodils;
Beside the lake, beneath the trees,
Fluttering and dancing in the breeze.
(谷間や丘のはるか上を当てもなく
さまよう雲のごとく我も行けば、
こつぜんと目の前に現れた
一面に咲く黄金色のラッパズイセン――
湖のほとりや木々の木陰で
そよ風になびき舞う)
3月の終わりからは再びサマータイムもやって来るので、本格的な春到来までもう少し、かな?
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