時々一緒にご飯を食べに行くベルギー人の友人がいます。仕事をずっとしていた彼女なのですが、小さな子どもたちの世話と仕事との両立が難しく、保育所や託児所、チャイルドマインダーさんにお願いしようとしたら目が飛び出るぐらい高額で、働いているだけムダ!ということで退職し、現在は専業主婦でがんばっています。
その彼女とおしゃべりしていると、時々子育てや姑との確執についてぼやいていることがあるのですが、お姑さんと折り合いがあまり良くなく、よくもめごとに発展するのが悩み、とのこと。もともと旦那さんとお義母さんの仲が良くないのも影響しているのかもしれませんが、何かにつけてケンカになるのだとか。何といっても一番の火種(?)は子育ての仕方に対する意見の相違。
「私はすでに子どもを育て上げているのだから、私の言うことを聞いていたら間違いないのよ!」と言われたり、「ベルギーのやり方よりスイスのやり方が良いに決まってるでしょ」と片付けられたりすると、さすがに友人もカチン!と来て言い合いになるのだそうです^_^;。それにしても対等にバトルができるのは、彼女の母国語がフランス語だから、フランス語圏出身の旦那さんのお母さんとやりあえるわけですよね……。
――と思っていたら、友人も同じことを思ったのか「同じヨーロッパ出身で、同じ言語を話すもの同士なのにやっぱりスイス人ってかなり考え方がベルギー人とは違うわ!私と同じくスイス人と結婚してここに住んでいる日本人女性も結構いるけど、本当に大変なんじゃないかなと思う」と言い出しました。
私の義理両親はスイス在住ではないですし、子どももいないので子育てをめぐって戦う機会もないのでラッキーな環境といえばそうなのですが、そういえば在住する街の結婚登記所(日本の役所みたいなところ?)に長く勤める知人がこんな話をしていました。
『近年はスイス人男性と結婚する日本人女性が非常に多くなっているのよ。でもその多くは離婚に終わってしまうのよね。日本人女性がスイスで孤立してしまい、ホームシックになってしまうのが大きな原因みたい』
確かにスイス人男性と結婚した日本人女性の出会いのきっかけで多いのが、オーストラリアやニュージーランドといった英語圏で語学学校に通っている時に知り合い、遠距離恋愛を経て結婚、日本の家族や仕事、友人など安定した暮らしすべてを捨てて、愛する人のためだけにスイスへ引っ越してきた……というパターンのように思います。
恋愛中(特に遠距離だと)は、とにかく一緒に暮らしたいという想いが強く、若さもあるため思い切りよくスイスで結婚生活を始めるものの、その後言語の問題、スイスという異文化の中で暮らす大変さ、友人・仕事を見つける難しさなどなど、恋愛中は思っても見なかった課題が次々に出てきます。
その大変さを察知してくれ、サポートをしてくれる旦那さんであれば良いのですが、家族も友人も仕事も全部持っていて、スイスでの生活スタンスを全く変えることなく日々を送ることができている男性(夫)の方は、なかなか日本人の奥さんの苦労をいまいち理解しにくい、というケースもままあるようです。
とはいえ、日本にいる学生時代の友人の話を聞いていたら、子どもが生まれる前までは義理のお母さんととても仲良しだったのに、子どもが生まれたとたんに険悪になったと言っていた人もいましたし、イギリスに住む友人も似たような問題があるみたいなことを言っていたのを思い出しました。もう国関係なく、世界共通の永遠のテーマなのかもしれません――。